みんなでつくろう、しあわせのまち
柏の葉キャンパスエリアならではのHappy Recipe・幸せのレシピを公開します!
Happy Recipe1:幸せを感じるスポットを増やす(マップA) ・千葉大学が2022年4〜5月に実施した調査結果:回答者306人 ・柏の葉エリアを100メートルメッシュ毎に区切り、5件以上の回答があった場所における気持ち良さの平均値が30点以上(満点36点)に選ばれた8ヶ所
柏の葉キャンパスエリアでは幸せと感じた人の割合が多い! その理由を明らかにするため調査を実施!
まちの環境が私たちの健康と幸せに影響することが過去の研究からわかっています。 日本老年学的評価研究機構(JAGES ) の2013年調査では、柏の葉キャンパスエリア(柏の葉エリア)は、他エリアと比較しても、幸せと感じている人の割合が多いということがわかりました。この結果を受けて、私たちは、幸せと感じた理由はどこにあるのか?まちの環境がその理由の一つであるか?また、柏の葉エリアで幸せと感じる場所はどこか?ということを明らかにするための調査を行いました。
千葉大学予防医学センターは三井不動産株式会社の協力のもと、2022年4月から5月に柏の葉エリアに暮らしている306人(女性は約6割;30,40代は5割以上)の方にLINEアプリを使用したオンラインアンケート調査にご協力いただきました。
調査は 調査①:ふだんの行動や地域活動への参加状況、幸せについて報告して頂くこと 調査②:ふだんの生活で気持ちの良さ、または悪さを感じた時にスマートフォンでその場所・体験・気持ちなどを報告して頂くこと について2段階で実施しました。
調査結果を踏まえて2つのHappy Recipeを紹介します。
Happy Recipe1:幸せを感じるスポットを増やす
図1. 居心地の良いスポットが多い人は幸福感が高い
調査期間中、回答者から990件の場所・体験・気持ちの報告を頂きました。今回の調査で、居心地の良いスポットを3件以上報告した人は、報告が0件だった人と比べて、年齢や健康感などの影響を考慮した上で幸福感が高いことがわかりました(図1)。
上記の「幸せを感じるスポットを増やす(マップA)」では、代表的なスポットとして、気持ちよさの平均値が高かった8つの場所とその環境の特徴を掲載しています。各スポットの特徴と UDCK等による柏の葉キャンパスのデザインガイドライン(イノベーションキャンパス地区 まちづくりビジョン) (図2)を照らし合わせてみると、デザインガイドラインのねらいと街のみなさん(調査参加者)が幸せを感じる要素が一致していることがわかります。例えば、デザインガイドラインでは多様な交流を生むことを目的に「T1:誰でも利用可能なオープンスペース」や「T3:建築コア部の壁面後退空間」などの定めがありますが、今回の調査でも「#顔なじみの人と会える」、「#歩きやすく歩きたくなる」ことが、居心地の良いスポットの要素として報告されています。
図2. UDCK等による柏の葉キャンパスのデザインガイドライン (イノベーションキャンパス地区 まちづくりビジョン Ⅲ章① デザインの基本方針(全体/個別敷地・建築物)p.22)
「幸せを感じるスポットを増やす(マップB)」では、134カ所の最も気持ち良いスポット(気持ち良さの値が36点満点だった場所)をプロットし紹介しています。マップの青と赤のポイントをクリックして他の人達の気持ち良いスポットを見てみましょう。もし、足を運んだことが無いスポットがあった方は是非、場所の特徴も意識しながら訪れてみてください。お気に入りのスポットを増やして、幸せを感じる機会を増やしましょう。
Happy Recipe1:幸せを感じるスポットを増やす(マップB) ・千葉大学が実施した調査結果:2022年4〜5月、回答者306人 ・回答者が報告した場所のうち、気持ち良さの値が36点満点のスポット 赤ポイント:屋外のスポット (84個) 青ポイント:屋内のスポット (50個)
Happy Recipe 2:イベントや地域活動などに参加する
図3.あしたの会員は孤立リスクが低い
今回の調査では、参加者が所属しているコミュニティ、イベントや地域活動参加の状況と、心身の健康状態との関連について分析も行いました。その結果、 柏の葉エリアで まちの健康研究所「あ・し・た」 (参加型の健康づくり拠点)に会員登録している方と、そうでない方とを比較すると、年齢や経済状況などの影響を考慮した上でも「あ・し・た」の会員の方は孤立リスクが47%低かった(図3)(一時点の横断調査のため、解釈には注意が必要)。 先行研究では、地域活動に参加することでうつリスクが低くなり、さらに、参加している活動の種類数が多いほどうつリスクが低くなるということもわかっています ( 宮澤ら、2021 )。
地域の活動に参加することで孤立せず、メンタルヘルスを保ちながら幸せになる秘訣かもしれません。
まちの健康研究所「あ・し・た」
あなたも、ちょっとした幸せを感じてみませんか?
調査にご協力頂いたみなさま、ありがとうございました! これからもよろしくお願いいたします。